脱走

そんなこんなで…入院も長引き…
あなたとの関係もあやふやなまま続いていました。
精神も身体も…猫は限界にきていました。

そういうさなかに
休みがとれるから、今度の休みこそ会おう。
という話しになって。
でも入院中で…。

猫は脱走しちゃいました。

 手伝ってくれた、お兄ちゃんありがとう(><)
 あんまりにも猫が思いつめてる状態だったので
 手を貸してくれました…。
 本当に感謝してます。



脱走までして…会うなんて。
でもそうしないとあなたのお休みにあわせては退院とか
できなかったんです。


なんか今思いだしても…赤面です。
あなたに会って何を話したらいいのか。
それより、猫は入院してて、お薬の匂いじゃないかなとか。
きっと肌やなんかもボロボロだろうし。
薬の飲みすぎでむくんでいるだろうし。
きっと女としてダメダメ状態が一番酷いだろうって時に会おう
だなんて…むごすぎるよう。
初対面でそんなの嫌われてしまうよ(><)とか
そんなオロオロした気持ちでいっぱいでした。

あなたは関東から西にいったことが無いそうで
新幹線も旅館の予約もどーしようとか言ってたけど
どうにかいろいろな手配を決めてくれて。
ほんとうはね、猫の街に来てほしかったけど
狭くて古くてみんな知り合いみたいなとこに
来てもらって肩身狭い思いさせてもなあ…って
高校時代に遊びにいってた街で待ち合わせしました。

あの日…
猫は心臓がつぶれそうだった。
もしね、猫のことちょっとでも嫌そうだったら。
知らない人の振りされたらどうしようって。
本当に怖かった。
震えが止まらなかったよ。


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